key-innovation’s diary

糖尿病の予防から治療を紹介していきます。「糖尿病」と診断されてから治療までどうすればいいのか。運動はどのくらいすればいいの?だれを頼ればいいの?食事はどう気を付ければいいの?等病院から治療現場までを結ぶマネジメントを具体的にしたいと考えています。

「糖尿病型」「正常型」「境界型」

みなさんは糖尿病検査を行うときに「糖尿病型」「正常型」「境界型」に分類されているのはご存じでしょうか。

「糖尿病型」「正常型」はなんとなく。。。「境界型!?」

なんだそれ。ぎりぎりラインってことか?

今回はこの分類を説明していきたいと思います。

 

冬至にもなり、職場での検診が終わったかたが多いのではないでしょうか。

今回はなんとなくではなく。見るポイントを整理してみましょう。

 

見る値は「BMI」「血糖」「HbA1c」です。

※とりあえず糖尿病に関して。生活習慣病予防目的です。

 

«BMI»

ボディマス指数:体重と身長の関係から算出される値。人の肥満度を示す体格指数。

(標準値:22=標準 25以上=肥満 18.5未満=低体重)

計算式:※身長はmを用いる。【BMI=体重÷身長²】みんなも計算してみよう!!

 

肥満指数を適宜算出することで、肥満の程度を確認できるため、運動量等の目安になる。肥満は、糖尿病をはじめとして、高血圧、虚血性心疾患、脳血管障害の危険因子となるため自己での数値把握が必要となる。

 

«血糖»

血液内のブドウ糖グルコースの濃度

(標準値:80mg/dl~139mg/dl)

 

«HbA1c»

血液内でヘモグロビンとブドウ糖がくっついて運ばれる。HbA1cとは、ブドウ糖を取り込んだヘモグロビンがどのくらの割合で存在しているのかを%でしめしたもの。

(標準値:5.6%未満=正常 6.5%以上=糖尿病 その間は境界型)

 

『糖尿病型』

①早朝空腹血糖値 126mg/dl 以上

②75gOGTTで2時間値 200mg/dl 以上

③随時血糖値 200mg/dl 以上

HbA1cが 6.5% 以上

いずれか1つでも確認できれば『糖尿病型』となる。

 

『正常型』

⑤早朝空腹血糖値 110mg/dl 未満

⑥75gOGTTで2時間値 140mg/dl 未満

⑤、⑥が確認できれば『正常型』となる。

 

『境界型』

そのどれでもない人。。。

えっそれだけ!?

なんと境界型のなかでも鑑別することができるのです。

肥満度(BMI・ウエスト周囲)、生活習慣、家族歴(遺伝性か)等

 

※OGTTとは

経口ブドウ糖負荷試験を指します。

検査者は当日は朝まで10時間以上の絶食後、ブドウ糖を水に溶かしたものを飲む。

30分、1時間、2時間に血糖を調べていく方法。

 

境界型と診断される方は680万人におよぶとされています。(厚労省,健康日本21)

この方たちが適切に、治療を行うことが出来ているのか。

次回は糖尿病になることで人生でどんなリスクがあるのかを説明します。

 

 

 

糖尿病のメカニズム

糖尿病=インスリンが不足する?

そもそもインスリンとは?

膵臓より分泌される人体唯一の血糖降下ホルモン。

 

膵臓ランゲルハンス島β細胞にて生成されたプロインスリンがトリプシン様酵素により、【インスリン】【Cペプチド】に分けられ血中に放出される。

 

インスリン】:肝臓筋肉脂肪ブドウ糖を取り込み、血糖低下を促す。筋肉ではたんぱくの合成。脂肪組織では中性脂肪の形成に働く。

 

なるほど。細かいことはさておいて、インスリンは肝臓・筋肉・脂肪で血の中にある糖を取り込んでいるのか。糖尿病によってこれができなくなると。血の中に糖が残ってしまって高血糖状態になるのか。。。

そのまま排出された尿が甘いとはこのためか。ふむふむ。。。

 

1型・2型関係なく、インスリンが大切っていうのはこういうことだったんだ。

 

すんごい分かりやすい図があるのにどーやってここに乗せるのか分からん(笑)

また編集します!!とりあえずここまで。

 

日本人と糖尿病

糖尿病 DM(Diabetes:多尿.Mellitus:甘い味)

日本人における糖尿病患者数は、急激に増加しており、糖尿病が強く疑われる人が890万人、糖尿病の可能性が否定できない人が1370万人と、予備軍を含め約2260万人の糖尿病患者が推定されている(厚生労働省.2007)

 

日本の人口は1億268万人(2017)。上記厚生労働省の研究から現在糖尿病患者数は増加していると考えるが、少なく見積もって日本人の6人に1人は糖尿病が疑われていると考えられる。

 

これに対して国も予防や治療等の啓蒙活動を実施。芸能人や経験者の体験を書いたパンフレットを配布している(URL参照↓↓)

http://mhlw.go.jp

 

次回:糖尿病のメカニズムについて

 

糖尿病って?

糖尿病はじぶんだけではなく、大切な家族・パートナーも巻き込んでしまう病気です。現代は日本にも健康志向の波が押し寄せているとはいえ、未だ老若男女問わず、発症リスクが高い病気です。今後は「糖尿病とは縁がないと思っている若者」「中年期で心配な方(境界性)」「実際に診断されてしまった方」「糖尿病と向き合い、治療に励んでいる方」(全員対象ですね。。)に有益な情報を届けられればと思っています。

 

本セッションではまずは糖尿病の分類を明確にします。

糖尿病とはざっくりですがこんな感じで分類れます。

 

 

【1型】

膵臓インスリンを生産できなくなった結果、高血糖症状が続いてしまう。

注射によってインスリンを補うことが必須。子供や青年に多い。

【2型】

インスリンの不足、感受性の低下により血糖のコントロールが難しくなる。

遺伝的、運動不足、食生活(過食)、ストレス等の生活習慣が原因と考えられている。

糖尿病患者の95%以上がこの型に当てはまる。

【続発性(二次性)】

慢性膵炎、膵切除後などの膵臓疾患やCushing(クッシング)症候群、甲状腺機能亢進症、褐色細胞腫などのホルモン分泌異常に続発して発病

服薬による副作用として高血糖をきたしやすく、糖尿病の治療が必要になる

【妊娠型】

妊娠による高血糖に加え、胎盤から放出されるホルモンによりインスリンの活動が抑制される。また、胎盤インスリンを壊す酵素ができるため、インスリンが効きにくくなる。

[母体への合併症]
帝王切開率の上昇
・妊娠高血糖症候群
・流産・早産
・羊水過多
腎盂腎炎や膀胱炎等の感染症

 

[胎児への合併症]

・巨大児

・肩甲難産

・子宮内胎児死亡

・新生児低血糖

・新生児高ビリルビン血症・低カルシウム血症・呼吸窮迫症候群 等

 

今までは糖尿病=肥満の中年者のイメージがありませんでしたか?

意外と若者にも身近な病気なんです。「予防」「治療」を今後を見据えて考えていければいいですね。